延長ブリッジは英語でカンチレバー(cantilever)といいます。日本ではあまりなじみのない言葉ですが、欧米ではポピュラーです。片端を固定し、片端は長くせり出した、水泳プールの飛び込み板の様な形状を意味します。言葉で説明するのが難しいので、カンチレバーの構造体の写真を2枚参照下さい。

そして構造建築の世界でも結構有名です。カンチレバーの建築物としては、あのフランク・ロイド・ライト設計の滝の上に張り出すように建つカウフマン邸(落水荘)などが知られています。他にも多数あり。

さてと歯科界ではカンチレバーといえば延長ブリッジです。建物に加わるのは主に重力ですが、延長ブリッジには咬む力が加わってきます。Fig.1の症例は3回ブリッジを作り直しました。結局、それでも咬む力に耐えきれなく、歯根破折を招き、インプラントを2本入れました。天然歯牙にカンチレバーで設計すると予期せぬ結果を招くことがあります。でも、インプラントを使ったカンチレバーは高い成功率が得られます。
※これはあくまで一症例である。
昨日患者様に装着したインプラントで設計したカンチレバーです。
ヒロデンタルクリニック