<high scallopとは?>
健康で綺麗な歯茎は、歯と歯の間に入り込んで歯周組織を守ります。「high scallop」と英語で言います。これはインプラント治療の成功を意味します。
例えばこの症例、歯を抜かれて当医院に来院しました。歯を抜くと歯を支える歯周組織が萎縮します。したがって、インプラント埋入手術時に成長因子を用いて、骨造成も行いました。萎縮したままだと、インプラント治療を終えても、痩せた部位に食物残渣が付きやすくなります。一生不自由な思いをすることがあります。
「high scallop」を作り上げるためには、なんといってもインプラントの三次元的埋入位置が重要になってきます。正しい設計とX-Guideを用いた正確で安全な埋入手術を行いました。
手術から、4ヶ月の待時期間を経て、仮歯を装着しました。これで見た目も綺麗、ご飯も食べやすくなり、滑舌もよくなります。また、scallopを作り上げる第一歩となります。歯茎は、この仮歯を感染から守るため、そしてその先にあるインプラント体を守るため、バリアを張り巡らします。その免疫機構が「high scallop」となります。ある程度の歯肉形態が出来上がったら、最終補綴物を作ります。
その前に、実は歯茎と接する部分には、それを守るために、チタン性アダプターを装着しています。ノーベル社では、On1、N1、マルチユニットがこれにあたります。
最終補綴物は、デジタルで印象を摂り、CAD/CAMで作製します。もちろんジルコニアセラミックです。生体親和性の良いものでなければいけません。だって、一生使い続けて欲しいですから、、
いかがでしょうか?!美しく、機能的で、長持ちする補綴物は、「high scallop」の歯茎となります。もちろん手入れと、メンテナンスも重要です。
追伸、多数歯欠損は更にレベルアップが必要です。