<PRGFシステムの圧倒的利益>
2012年5月より、このシステムを導入いたしました。今日まで月4~5例、年間約50例、11年続けているので、全550例以上行ってきました。PRGFに起因する失敗は1例もありません。もちろん数多くの外科術をしていると、他の要因でうまくいかなかった症例はあります。 例えばインプラント手術、それを行うための骨造成、骨移植、更には歯牙移植、歯周病治療に応用してきました。他科では、スポーツ外傷、眼科、皮膚科、アンチエイジング、アルツハイマー病などに臨床応用されています。
PRGF(成長因子)は様々な組織に効果があります。血管の進展と拡張、神経、皮膚、歯肉、目、筋肉、腱、靭帯、そして骨の修復、造成が可能です。さらに創傷治癒を促進するのです。びっくりするような写真をお見せします。下の痛々しい写真は、骨移植術直後の写真です。
そしてこちらが術後わずか26日の写真です。成長因子は、血管、歯肉に作用し、創傷治癒を促進するので、メスの切り口さえも目立たなくしているのが分かります。もしPRGFを使わないと、2,3年経っても瘢痕組織としてメスの痕は残るものです。
同様に骨造成、骨の修復にも絶大な効果があります。下のCT像は、他医院で下の奥歯を抜歯された一年後の映像です。一年経ってようやくインプラント手術ができるようになりました。もちろんPRGFは使用していません。手術では、骨がまだ脆弱なため、骨補填材を用いて骨造成も行いました。
こちらのCTは、抜歯時にPRGFと骨補填材を充填し、3ヶ月後のCT像です。この3D分析後、すぐにインプラント埋入術をしました。
歯を抜かれると、歯を支える骨を失い、骨と歯肉は萎縮します。通常抜歯では、6ヶ月から1年経過しないとインプラントを埋入できません。でもPRGFを使用すると、2~4ヶ月後には埋入することが可能です。これは、論文でも明らかになっています。
つまり我々臨床家は、常に患者の利益を優先し、歯を抜く場合、抜いた後の病態を説明し、インプラント治療を希望しているならば、抜歯部位の保全と創傷治癒を考慮しなければならない。