<骨を造る part1>
21年間当医院に通院されている患者様です。平成25年2月に右上の一番奥歯を歯周病再生療法しました。その3年後に神経の治療をしました。でも、歯周病をコントロールできず、やむなく平成29年11月に抜歯しました。僕も一生懸命手当てをしました。しかし、歯の一本の重み、重要性を知ることになります。右上一番奥の歯が無くなってから、患者様は、噛み合わせの不都合を訴えるようになりました。時には、『滑舌が悪い。』『喋りにくい。』『食べにくい。』と、、、そして、『先生、新しい歯を造って下さい。』と、おっしゃいました。
でも、歯周病を限界まで生存させたため、歯のみならず歯周組織をごっそり失っています。CT、3Dプランニングを行って、よくご説明させていただきました。歯茎が痩せたところは、広範囲にわたって厚み5mmの骨増生が必要だと、増生後4~6か月待って、インプラントを植立、更に3~4か月待って、歯(歯冠)が出来ます。
そして令和2年1月24日、骨増生術(ridge augmentation)を行いました。骨を造るためには、骨細胞、そして骨形成能、エンジニアリング、更に手術部位は最も奥です。テクニックも必要です。それに、低刺激、低侵襲、そしてコストパフォーマンス。諸々を加味して、PRGF成長因子、骨補填剤、それを包む膜(バイオガイド)を選択して、手術を行いました。その結果が、下記の3Dデータです。思い通りの手術ができました。4か月後骨が出来ていることを期待して。(to be continued)
こちらが手術後3D画像、ほぼシュミレーション通りです。
ヒロデンタルクリニック