今月は、上顎洞挙上術(サイナスリフト)の手術が2名、3症例ありました。これは良い機会と考え、3月より、インプラント治療に役立つ耳鼻科の先生のセミナーやオーランドで開催されたAOインプラント学会に出席し、新しい上顎洞(副鼻腔)の理論を勉強しました。そこで得た豆知識をご紹介致します。

鼻は、匂いを嗅ぐ器官です。もう一つの役割は、空気の通り道です。つまり、気道です。空気を加温、、加湿、濾過をして空気を肺へ送ります。つまり血管に富んでいるので空気を温め、成人では0,6~1,8L/dayの鼻粘液を流出させ加湿し、鼻の腺毛上皮はフィルターの役割をして、1μ以上の異物は通しません。そして、副鼻腔は、脳と眼球を保護し、その腺毛上皮は、まるでアラジンの魔法の絨毯の様に動き、混入した異物をトラップに掛け、除去するのです。

マスクなんていらない。鼻の機能は、体内に入ろうとする異物や細菌をブロックしてくれるフィルターの役割もしてくれます。

P.S. 2017年AOオーランド大会のsinus sessionで、著名な耳鼻科医Dr.Eric Dierksが、上顎洞粘膜の腺毛上皮は、あのディズニーアニメ、アラジンの魔法の絨毯の様に縦横無尽に繊維を靡かせ、動いて行けると、講演していました。面白い表現だと、思いました。

ヒロデンタルクリニック