静脈内鎮静法(IV sedation)
歯科治療における患者様の不安や恐怖心は想像以上に大きいものです。静脈内鎮静法とは点滴より麻酔薬を注入し、意識はあるけど眠くて気持ちが良い状態を作り出し(夢心地気分)、不安、恐怖心を取り除き、安全にインプラント治療や外科手術を行うための麻酔方法です。
こちらの写真は、これからインプラント手術をする86歳の患者様です。心電図、血圧、脈拍数、呼吸数、血中酸素飽和度をモニターで管理します。高齢者、有病者、怖がりな患者様に適しています。
さぁ、本日は心筋梗塞の既往のある50代の患者様です。もちろん、内科主治医と緊密に情報提供を行い、禁忌薬剤等の指示を頂いています。手術の内容は、上顎右側大臼歯2本インプラントを埋入し、骨深度は、3~3.5mmしかないので、同時に上顎洞挙上術をしなければなりません。静脈内鎮静法は、術者にとっても好ましい状況です。眠らせたら、手術がし易くなります。わずか80分で終了することができました。
術前のCT像です。
これが手術直後のCT像です。インプラント2本埋入し、上顎洞粘膜を挙上できた様子が確認できます。
ヒロデンタルクリニック