骨移植を行った症例(Kr.3058)/その1
「左下奥歯にインプラントを入れたい。」でも骨の厚みがありません。
困って転院して来た30代の女性です。すぐに診断用ワックスアップ、CTで確認すると、インプラントを埋入するための垂直的、水平的にも骨が足りません。特に小臼歯部骨頂付近の骨幅は、2~3mmしかありません。(7mm以上必要です)
従って、先ず同側の下顎枝(親知らずがある場所から後方)から、骨片を採取し、骨増生をする手術を行い、増生後インプラントを埋入する2ステージアプローチで治療することにしました。
本日が骨移植術です。まず、ピエゾサージェリー(超音波骨切削機)を用いて、縦10×横20mmの骨片を採取、それを整形し、骨欠損部にネジで止めます。その周囲を、粉砕骨と骨補填剤を混ぜたもので充填し、バイオガイドという膜で固定します。(OP time 60分)
一次手術はこれで終了です。左奥歯は、噛むと痛いと訴えていたので、抜歯をして温存術施行しました。
ヒロデンタルクリニック