成長因子の効果を列挙すると、

1, Hemostasis (止血効果)

2, Acquisition growth factors (成長因子の獲得)

3, Stimulates angiogenesis (血管形成の促進)

4, Promotes cellproliferation (細胞を増殖する)

5, Accelerates healing (創傷治癒を促進する)

6, Reduce inflammation (抗炎症効果)

7, Antimicrobial properties (抗菌性)

8, Pain mitigation (疼痛緩和)

9, Patient life quality (患者の術後を快適にする) 

 

今日は、

5, Accelerates healing (創傷治癒を促進する)について、症例紹介致します。

70代男性、向かって右奥歯ですが、歯根は露出し、痛くて噛めない。CTで確認すると、歯周病により、歯を支える歯槽骨はかなりロスしています。

そこで先ず3月10日、抜歯、骨補填剤を絡めた成長因子を補填する歯槽骨造成術を行いました。もし、この処置を行わなければ、歯槽骨が無くなり、上顎洞底は下方へ迫り出し、インプラント埋入を著しく困難にさせたと考えます。

2ヶ月半後の5月26日にCTを撮影すると、すでに歯槽骨は形成されていました。

ゆえに6月16日にインプラント埋入術をX-Guideにて行いました。術後のX-Rayです。成長因子を使用した場合、使用しない対照群と比べ約1.5倍の創傷治癒が促進されます。また、補綴物が装着された時にご報告いたします。

ヒロデンタルクリニック