静脈内鎮静法
当医院では、外科手術時に『静脈内鎮静法』をおこなっています。そのとき説明する文章をご紹介します。
静脈内鎮静法とは点滴により麻酔薬を注入し、意識はあるけど眠くて気持ちがいい状態(夢心地気分)を作り出し、歯科治療の不安、恐怖心を取り除き、安全にインプラント治療や外科手術を行う麻酔法である。
全身麻酔は意識が無くなり、麻酔医が呼吸を管理します。鎮静法は意識があります。術者の問掛けにも答えることが出来ます。また、麻酔から覚めるのも早く、術後少し休憩を取ってから帰宅します。
その適応症は、
1、歯科治療に対する不安や恐怖心が強い方
2、歯科治療中に気分が悪くなったり、脳貧血を起こしたことのある方
3、高血圧症、心臓病、糖尿病などの全身的な病気をおもちで、全身管理が必要な方
4、 嘔吐反射が強い方(お口の奥に器具が入ると“オエッ”と吐きっぽくなる方)
5、リラックスして、楽に歯科治療を受けたい方
厳守事項
1、風邪などで体調がすぐれない場合は、事前に連絡してください。
2、処置当日は、処置開始4時間前から飲んだり、食べたりできません。 これは、処置中に嘔吐した場合、気管へ流れ込むのを防ぐため です。必ず守ってください 。
3、処置当日は、締めつけの少ない楽な服装でおいでください。 モニターの誤作動の原因になりますので、ストッキングの着用は避けて ください。また、全身状態を正確に把握するために、化粧、マニュキュアは落としてください。コンタクトレンズは、処置中は外してください 。
4、帰宅の際、自動車、バイク、自転車などのご自身での運転は避けてください。公共交通機関をお使いいただくか、もしくは付き添いの方による 送迎をお願いします 。
5、帰宅後、再び眠気やふらつきが出ることがあります。その場合は、無理はせずに横になってお休みください。
6、処置後当日はできれば付き添いの方と過ごされてください。
静脈内鎮静法を行う前には、必ず患者様の心音、心臓のリズム、呼吸、バイタルサインを確認します。術中は、血圧、心拍数、呼吸数、心電図、血中酸素飽和度を測定する生体情報モニター下で、監視します。術後は、少し休息をとってお帰りいただきます。