抜歯即時インプラント埋入(Kr.1794)/その2
この手術は難しいですよ。上の3D画像を見てください。歯根の長さは、約14mmあります(ピンク色の部分)。抜歯すると歯根の形状が斜面を作り、そこの斜面にインプラントを植立しなければなりません。いくらガイド手術とはいえ斜面からドリルが滑り、埋入ポジションが大きく損ねる可能性があります。さらに歯根の長径は約14mm、そこに15mmのインプラントを入れ、しっかりと固定しなければなりません。まさにインプラントの先端2~3mmでねじ込む必要があります。
慎重の上に慎重に、ガイドを使ってドリリングします。そして確認。うまくインプラント窩を形成できました。でも、初期固定が得られるか心配だったので、一段長いインプラント(18mm)に変更し、成長因子(PRGF)を併用した組織再生誘導法を施し、縫合、仮歯を作り上げ、手術が終了しました。4か月のフォローアップの後、ジルコニアによる歯冠修復をする予定です。(to be continued)
これが術後のCT像です。インプラント体はやや唇側にずれましたが、問題ありません。
ヒロデンタルクリニック