本日は、今年最後のインプラント手術をしました。部位は上あご前歯です。審美領域(エステティック・ゾーン)と呼ばれ、デリケートな所です。奥歯と比べ、骨が薄く、手術は困難です。更に歯が無いと日常生活に支障をきたすので、時間をかけずに、早期に治したい場所です。そして仮歯は常に美しいものを提供しなければなりません。

最も好都合な仮歯は、手術したインプラント上に仮歯を作ることです。でも考えてください。インプラントは手術後、2、3ヶ月経てば、骨と結合(オッセオインテグレーション)し、強靭な噛む力にも耐えられますが、手術直後は、単にねじ込んだ力で仮歯を立てなければなりません。これが即時荷重(immegiate loading)と呼ばれ、すぐに噛む力にも耐えられるものであり、仮歯として機能性を兼ね備えたものでなければなりません。これが即時機能(immegiate function)と呼ばれる理論なのです。即時荷重と即時機能は、インプラント学上の言葉で、同類語です。実は、12月14日に記述したブログAll-on-4コンセプトもこの理論が大切なのです。

この『即時荷重と即時機能』の理論を理解して、患者様に施術できれば、幸福にすることができます。今日の手術は、長いインプラントを選択し、骨質の良いところに、35Ncm以上のねじ込む力で適切な位置にインプラントを埋入することができました。ゆえに綺麗で快適な仮歯を装着できました。インプラントに即時荷重をかけ、即時機能させることは、最も高度なテクニックと経験が必要なのです。

ヒロデンタルクリニック