Wウィンドーを開けたサイナスリフト症例(Kr.1982)/その2
上顎洞粘膜挙上術を行う場合、もっとも大切なことは、OMC(Osteomeatal Complex)をはじめとする解剖学的所見をしっかりと理解することです。そこは3Dプランニングによりシュミレーションができています。つまり、どこに窓開けするか、骨の厚みはどのくらいか、すべて頭に入ってます。この手術をする場合、強い味方が成長因子(PRGF)です。シュナイダー粘膜と相性が良く上顎洞内に骨を増成するための細胞、因子を含んでいます。72ml採血し、静脈内鎮静下で手術を行いました。窓開けの基本サイズは、横12×縦8mmです。後方は、隔壁があるので少し台形型になりました。シュナイダー粘膜の損傷もなくしっかり粘膜を挙上出来たと思います。Wウィンドーとは、上顎洞粘膜を挙上するために、上顎洞側壁に2つ窓を開ける。と、いう意味です。(次はインプラント埋入術です)
ヒロデンタルクリニック