「10代の矯正治療の未来がここに」
こんな題名のフォーラムが2017年5月28日(日)に東京で開催されました。インビザラインとは、最も確立されたマウスピース矯正で,2017年4月までに全世界のインビザライン患者は述べ450万人になりました。

北米において2014年のデータですが、全矯正患者の割合は、25%が成人、75%がティーンエイジャーでした。更にその内訳は、成人矯正患者の37%がインビザライン治療を行いました。でもティーンエイジャー矯正患者は、わずか9%に過ぎなかったのです。少し寂しいデータです。

コンプライアンスの問題、つまり思春期にあるティーンエイジャーがマウスピースを装着してくれるか。我々術者が不安なのです。そして、ティーンエイジャーは、思春期でもあり、成長期でもあります。混合歯列期といって、乳歯と永久歯が混在しています。また、常に成長を続ける彼等にマウスピースを作っても、その内、骨格の成長で合わなくなったら、面倒だな。と、思うことがしばしばありました。

でも、心理学的に、ティーンエイジャーの方が、じっくり話を聞いて、しっかり対話をしてあげると、従順に治療を受け入れてくれるのです。そして、成長という掛け替えのない時期を、矯正学的理論に基づき、その柔軟な身体、筋力を利用すれば、好結果に繋がります。

そんなことをご教示頂いたフォーラムでした。テクノロジーは進化を続けています。

ヒロデンタルクリニック