以前ブログで、小児矯正を始めた動機について書いたことがあります。「先生のお人柄と、通院に便利な医院で矯正治療をして欲しかったのに、遠くの矯正歯科医院に行かなければならないなんて!」
と、言う声に奮起して矯正を学びなおし、できる限り自分で治そうと決意しました。

今でもたくさんの相談を受けます。成人矯正は、インビザライン治療にほとんど移行しました。でも、永久歯が生え始めたばかりの学童期では、MFTのみで治る場合があります。MFTとは、myofunctional therapyの略語で、    日本語では口腔周囲筋機能療法と言います。筋肉の不調和を舌や口唇、頬などの口腔顔面筋のトレーニングをとおして整えていく療法です。そして咀嚼時、嚥下時、発音時、安静時の舌や唇の位置の改善、および呼吸をはじめとした口腔機能の改善効果が期待できます。

この写真は、小学校3年生の女児、可愛いお顔立ちをしていますが、歯並びが悪く口腔周囲筋は少し弛んでいます。母曰く『もう絶対に矯正治療が必要です。』と、言われると思って来院したそうです。この歯並びになった原因は、指入れ、舌突出癖、口輪筋の緩みなどです。2月から、MFTの治療を始め、月2回の通院加療、半年間でここまで回復しました。『歯は必ず真直ぐに萌出します。指入れ、舌癖、口呼吸、爪噛み、唇噛み、頬杖などの悪い習慣が歯並びを乱す原因になるのです。』
こちらがMFT終了時の写真です。綺麗に並んできました。次は歯ブラシ練習をやりましょう。
ヒロデンタルクリニック